涼宮ハルヒの直感 / 谷川流
読んでる途中で思った感想の放流
感想
目次の挿絵とかレイアウトがもう懐かしい。
本文中で筒井康隆の名前が出てくるのは面白い。涼宮ハルヒの憂鬱がスニーカー文庫じゃなくて角川文庫から出た時に解説書いてた繋がりかな。
なんか現実世界の固有名詞が増えてる?
鶴屋さんの挑戦
ミステリー全然分からんしあまり好んでもないから読むの辛いかもしれん。しかし作者の趣味でも書いてくれたのが嬉しい。
鶴屋さんの語りがこんなに入ったのは初めてだし、ずっとやりたかったんやろなあ。
留学生にキャムと呼ばれてるってことは英語のスペルだとキョンはComになるのかな。
文学的教養が多分になければ言ってることのすべてを理解するのは難そう。ある意味ラノベっぽい。ラノベにしては読み応えあるけど。
鶴屋さんの話、何かに似てると思ったらシャーロック・ホームズの話だ。やたらと都合よく疑問を呈するキョンがワトソンくん。シャーロック・ホームズシリーズ読んだことないけど。って思って読んでたら終盤で古泉が同じこと言ってたわ。
英語キャラの登場意図があまり分からないし不自然な英語が混じった不自然な日本語に気を取られてしまう。外国人、こうはならん。
あー、なるほどそういうことか。読み進めたら留学生の登場意図が分かった。すげえ。
「いわゆる一つの萌え要素!」ってなんか死語に近いフレーズだな。
ミステリーあんまり読まない私も楽しめた。ただ、楽しむには涼宮ハルヒシリーズを事前に読んでおく必要がありそうなのでミステリ入門かと言われれば微妙そう。
今回は各キャラの設定を活かしたSF的展開は特に無し。涼宮ハルヒシリーズの登場人物が出てくる普通の小説。
次を予感させるセリフがあって嬉しい。
やはり、あとがきに「1度やってみたかったこと全部やった」と書かれている。
まとめ
小中高に渡って読み続けた鈴宮ハルヒシリーズの新作がやっと9年ぶりに出た。もう、どんな形であれ新刊を出してくれたという事実のみに満足。何気に初詣回は満足度が高い。
今回は日常編だったけど、物語の終盤で結局うやむやになってる第三勢力問題に対して言及されているので次巻(があるとすれば)ストーリーに展開があるはず。楽しみ。