2022年5月読んだ本
漫画、小説、ビジネス書、教養書。漫画は全巻読んだものか新刊を買ったもののみ。中途半端に読んだものは含めていない。
- [教養] NHK出版 学びのきほん 自分ごとの政治学
- [ビジネス書] INSPIRED
- [漫画] 奴隷エルフと商人
- [漫画] 呪いと性春
- [漫画] 魔術師A
- [小説] グラスホッパー
- [漫画] ザ・ファブル The Second Contact (3)
- [漫画] 化物語 (17)
- [漫画] 科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日誌(10)
- [漫画] ちぬれわらし 上・下
- [小説] 閃光のハサウェイ 上・中・下
- [漫画] ユートピアズ
- [漫画] ビューティフルプレイス (1)
- [教養] インターネットは言葉をどう変えたか
- [小説] 人間腸詰
[教養] NHK出版 学びのきほん 自分ごとの政治学 / 中島 岳志
[ビジネス書] INSPIRED / マーティ・ケーガン
[漫画] 呪いと性春 / 文野紋
衝撃。依存性欲愛情背徳がグチャグチャに絡み合ってる。こういう作品ほんと好き。
拡声器で教えを垂れ流す宗教団体の車とそれに被さる雨の音という表現が好き。
神様になりたいという欲求があったが、それは自身が救いを欲していたことの裏返しで、この意識の切り替わりが宗教カーが通り過ぎるタイミングで起こった。まくしたてるように喋っていたのが一転して口数が少なくなる。まさしく転換。表現がうまい。
依存させているつもりが依存していた。
[漫画] 魔術師A / 意志強ナツ子
2人の登場人物で話が進む。1人はくすぶっている日常に不満を持った人、もう1人は特別な何かを持っていそうな人。基本的にくすぶっている方が主人公。最初はその特別に憧れて依存しかけるが、結局捨てられる。自分だけが特別でないことに気付き、特別だと思っていた行為は結局自分を性的に消費するだけのものだったと察する。
欲望と願望。
空虚は埋まらず救いはない。澱として一生残り続けるだけの出来事になる。
癖のある本だけど結構好き。
[小説] グラスホッパー / 伊坂幸太郎
[漫画] ユートピアズ / うめざわ しゅん
常識が根底から変わった上に理想が画一化された日本が描かれている。面白い。ユートピアを追求するとディストピアになってしまうのが割と描かれている。
12年意識がなかった人の話。
被害者面して極端な意見を言ってくる人にいちいちマトモに取り合った結果極端な注意書きができる結果になった。
なるほど理想郷というタイトルになのも頷ける。実際のユートピアは窮屈なんだろうな。
全国民が「理想とする国家の形」を同じくしてしまった結果どんどんその理想に合わせてしっかりと国の雰囲気が形成されてしまった。つまり自由度がほとんどなくなった。
全員が同じ理想を共有しているので国が強権を発動しても不満の声が出ないので問題にならない。つまり完全な管理社会が見える。これはもうディストピアでは?
- つながった世界. 自分を表現して他人にひけらかすことを強制された世界。他人が心に土足で踏み入ってくるようになる。最後のコマの「そして”私”はどこにもいない」というのはそのとおりだと思った。これもやっぱり理想郷かと思ったらディストピア。
7.ヘイトウイルス. 憎悪の感情がウイルスによってもたらせられ、その解毒方法も確立されているのならば確かに憎悪による殺人は裁かれなくなるのかもしれない。刑罰は反省して同じ罪を犯さないようにするためのもので、ワクチンで憎悪の感情がなくなるとなると、国としては社会に出て働いて税金を納めてもらったほうが最適になる。
と、思ったらヘイトウイルスなんてなくて教育や洗脳によってそういう前提を作り出しているだけなのか。すごい。まさしく理想郷。
お笑いのやつは作者の個人的な趣味の理想郷かなw嫌いではない
[教養] インターネットは言葉をどう変えたか デジタル時代の<言語>地図 / グレッチェン・マカロック
まとめ
インターネットは言葉をどう変えたか、にかなり時間をかけた。面白かったけどもう少しサッと読みたかった。
技術書0冊は望むところではない。
今月のザ・ベストは呪いと性春かな。