10月読んだ本
- [小説] 吉原手引草
- [小説] TUGUMI
- [小説] 潔白
- [小説] 改良
- [小説] 芽むしり仔撃ち
吉原手引草 / 松井 今朝子
聞き取り形式の作品。
遊郭の説明を物語中に挟むと長くなるし浮きがちだけどここでは吉原に来たことないから説明してくれ、という体で進むので吉原や遊郭の説明が自然に溶け込んでいる。
聞き取り形式だが、何が起こったかはなかなか明かされない。みんな「ああ、あのことね…」みたいな反応。
本の70%くらいまで「葛城花魁がいなくなった」くらいの情報しか出ない。さすがに物語の進みが遅いと感じる。
潔白 / 青木俊
久しぶりに一気読みした。
死刑が既に執行されているが冤罪を主張する被告側と、再審を阻止する検察・裁判所の戦い。手に汗握る展開でダレることなく最後まで読めた。
改良 / 遠野遥
ヒビの入った鏡の前にいるような内面描写。芥川賞候補作というだけあってクオリティが高い。
美への憧憬と醜い欲望の対比。
美しさは欲求としてしか現れず、実際の人物や物としては出てこない。いつまでも手が届かない。
とにかく醜い。美しさを強く求めているのは自分と周囲が醜いから。
芽むしり仔撃ち / 大江健三郎
漫画
DLSiteでジャンプ漫画60% OFFセールあっていたのでいろいろ買った。結局買ったのは
合計115冊。多い。
他にも新刊をチラホラKindleで買っている。
まとめ
今月のザ・ベストは・・・TUGUMI?潔白?改良?迷う。改良は好きだった。