民主主義のつくり方 / 宇野重規
- 読了日: 2022/06/09
- 出版日: 2013/10/15
結局どうやって民主主義をつくるの?
民主主義と言えば一般市民の意志を政治に反映させるもの。しかしそもそもこういう民意っていうのは最初から固まっているものではないことが多い。むしろ行動から始めてゴール地点に辿り着いた段階で「あ、これが自分の意志だったんだ」と感じることもままある。
つまり、「これで社会(大なり小なりあるけども)が良くなる」と思って行動する個人が増えていくと理想の?民主主義社会をつくれるということになる。
この行動を考えるにあたってプラグマティズムが重要になってくる。行動というか習慣。結果を考えてから実践、ではなくとりあえず行動してその結果で考える、がプラグマティズムのざっくりした理解。
この行動の例として、日本の若者による地域復興の話がされている。
「民主主義的に話し合いで決めよう。そして多数決しよう。」ではなく「とりあえずやってみます」で行動してからその結果を元に考える。というのが理想かもしれない。
感想
文章が分かりにくい。平易ではない。
たまに話がやたらと広がることがある。広がりすぎて言いたいことが分かりにくくなる。
結論を言う前にダラダラ説明している部分が多い。つまり結論が見えている人にはよく分かる本なのかもしれない。分かる人が分かる人に書いた本。
自分の知識が不足していて解像度が低いだけの話ではある。パースさんが出てきたあたりがちょっとキツかった。
中盤がしんどいけど最後まで読みすすめるとなんとなく分かるようにはなる。